精神科専門薬剤師として、苦しんでいる患者の心の痛みをケア

精神科専門薬剤師として、苦しんでいる患者の心の痛みをケア

現代病である精神疾患。薬物治療の方針を決定していく精神科専門薬剤師の役割は非常に重要だといえるでしょう。患者の苦しみを少しでも多く取り除くことができる医療チームの一端として薬剤師はとても重要な存在です。

精神科専門薬剤師として、ストレス社会の日本を救おう!

日本でも増え続ける心の病

先進国の日本ですが、心の面では後発国と言われています。
かつてマザー・テレサが来日した際に「日本は経済的に豊かだけれど、精神的に苦労している人はとても多いわ」と言ったように、心を患う人は年々増加傾向にあります。

うつ病などの精神疾患患者は増え続け、自殺者は年間3万人を超えています。
精神的なストレスを抱えていない人はいない、ともいえるこの時代に、薬剤師として貢献できる働き方があります。この現状に疑問を抱く方や、「苦しむ人を救いたい!」と考えている方は、検討してみてはいかがでしょうか。

もはや社会問題ともいえる現状を解決する担い手として期待されているのが、精神科専門薬剤師です。
精神科専門薬剤師の仕事は、精神病患者へ適切な薬物治療を提案することです。

精神科医療はチームで行いますが、精神病患者に対する治療は薬物療法が中心となるため、チームの中でも精神科専門薬剤師の役割は非常に重要となります。
なぜなら、精神科治療は、薬物治療の効果を確認するのが非常に難しく、患者さん自身も自分の症状や変化をうまく言葉で表現できないことも多いからです。
そのため、医師や看護師は患者さんの日々の言動や小さな変化にも敏感でなければなりません。

また、精神科治療には、患者さんのご家族や親しい友人など、様々な人が関わってくるのも特徴です。
これも、患者さんの状態をより詳しく正確に把握するためであり、その情報に基づいて、薬物治療の方針を決定していく精神科専門薬剤師の役割は非常に重要だと言えるでしょう。

治療チームの要・精神科専門薬剤師

また、気を付けなければならないのは、治療薬が患者さんによっては全く合わない場合もあり、逆に症状が悪化してしまうこともあります。
特に副作用には気を付けなければなりませんが、副作用の早期発見のための検査も、精神科専門薬剤師の役割です。

また、向精神薬の服用に対して、抵抗がある患者さんも少なくないため、患者さんの薬物療法に対する不安をなくし、安心して治療に専念させてあげる環境を整えてあげるのも精神科専門薬剤師の役割です。
薬物のエキスパートとして、精神病患者のチーム治療をリードしていく精神科専門薬剤師の存在は、ますます重要になっていくことでしょう。

しかし、このように重要な役割を果たす精神科専門薬剤師ですが、まだまだその絶対数は少なく、がんや感染症など他の専門薬剤師よりも注目度が低いのが現状です。
しかし、精神的ストレスを抱える人は年々増え続けていることからもわかるように、その必要性は明らかです。

もし、あなたが薬剤師としてキャリアアップを考えていたり、このような社会的問題に薬剤師として自分の力を役立てたいと思われたりするのであれば、精神科専門薬剤師になることことでたくさんの人を苦しみから救うことができます。

精神科専門薬剤師になるには、薬剤師として5年以上の実務経験を積み、精神科治療の実技研修などを受けるとともに、認定薬剤師に合格することが必要です。
その後、精神科領域の論文を3本以上、学会誌に2編以上の学術論文が掲載される条件をクリアして、所属長の推薦をもらい、精神科専門薬剤師認定試験に合格することで資格を所得することができます。

このように、精神科専門薬剤師になるには条件も試験も多く、決して簡単な道のりではありませんが、精神病患者へのチーム医療をリードする存在としては納得できるのではないでしょうか。

ハードルは高いものの、薬剤師としてさらなる活躍が期待できるだけでなく、精神的ストレスを抱える人が増え続けているという社会問題の解決にも役立つ仕事、患者さんの辛さや苦しみを取り除いてあげられる仕事に、よりやりがいを見出せる事でしょう。

薬剤師としてキャリアアップしたい、もっと社会に貢献したいという志を持つ方は、ぜひ挑戦してみて下さい。

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