これからの薬剤師には「フィジカルアセスメント」が期待される!基礎知識を解説

薬剤師 フィジカルアセスメント 診察によって患者さんの情報を収集し、身体状況や治療についての評価・判断をする「フィジカルアセスメント」。薬剤師のできることの範囲が広がりつつある今、薬剤師に期待される「フィジカルアセスメント」について解説していきます。

フィジカルアセスメントとは5段階の診察で得た情報から治療を評価・判断すること

フィジカルアセスメントは、医師や看護師が患者さんを診察し、収集した情報を元に身体状況や治療法を評価・判断していくことです。 「問診」「視診」「触診」「聴診」「打診」の5段階を踏んで収集した情報を元に、患者さんへどのような治療を行っていくかを判断するのがフィジカルアセスメントです。

薬剤師によるフィジカルアセスメントは超高齢化社会のいま求められている

薬剤師が患者さんに対してできることは、今後広がっていきます。 現在、日本は高齢化率27%(平成28年時点)を超える超高齢化社会です。[注1]何かしらの疾患を抱える65歳以上の高齢者が増え続けるのに対し、課題となっているのが「医師偏在」の問題です。医師数には、地域や診療科による偏りがあり、診察を受けたいのに受けられない患者さんが多く存在します。 このような状況で期待されるのが、薬剤師によるフィジカルアセスメントです。 薬剤師が、薬の調合だけでなく服薬中の患者さんの経過観察を行えるようになれば、病院のない地域で診察を受けに行くのが困難な患者さんでも安心感を得られるでしょう。異常が見つかれば、病院と連携をとって医師の診察を勧めることも可能です。 また、長期的に処方されている薬でも、薬剤師が経過観察をして改善の傾向が見られなかったり、副作用の症状が確認されたりした場合は、医師に相談して別の薬への変更を提案することもできます。 薬剤師がフィジカルアセスメントを行えるようになれば、医師の負担を減らすことができ、病院に行けない患者さんも安心して服薬できるようになることが期待されます。

[注1]内閣府:高齢化の現状と将来像

薬学的管理が目的であれば薬剤師は患者に触れて症状を確かめられる

薬剤師 触診 薬剤師のフィジカルアセスメントはこれからの医療業界で期待されていますが、医師以外の医療行為を禁止する医療法第17条に抵触しないのかが気になるところ。 ですが、平成22年に厚生労働省が発表した「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」により、チーム医療の推進のため、薬剤師ができる業務の範囲が広がりました。

“薬物療法を受けている患者(在宅の患者を含む。)に対し、薬学的管理(患者の副作用の状況の把握、服薬指導等)を行うこと”

引用元:厚生労働省:療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について[pdf]

が薬剤師の業務として許されるようになり、あくまで薬学的管理という目的であれば、触れて症状を確かめることが可能になったのです。
チーム医療とは、医師や看護師だけでなく、ソーシャルワーカーや薬剤師、栄養管理士などが協力して、患者さんの生活レベルを維持することです。
チーム医療が推進されている今、薬剤師のフィジカルアセスメントの重要性も高まっていると言えるでしょう。

薬剤師のフィジカルアセスメントはますます求められてくる

薬剤師の役割は、ただ医師の指示に従って薬を調合するだけではありません。チーム医療の一員として患者さんと積極的に関わりフィジカルアセスメントに取り組んでいくことで、最適な治療を進めていくことができるのです。 薬剤師のフィジカルアセスメントは、セミナーや講習会で学ぶこともできるので、ぜひ調べて参加してみてください。
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